2024/07/08
サンフランシスコにて天文学ワークショップを開催!
私たちCurascopiumは、「視覚障がい者へ宇宙の素晴らしさを伝え、共に感動を分かち合う」を理念に、全世界の人々に宇宙の魅力を届ける活動を行っています。この度、サンフランシスコのLightHouse(以下、ライトハウス)と共同で天文学ワークショップを開催しました。ライトハウスは、視覚障がい者および聴覚障がい者をサポートするNPO法人であり、両者の強い連携がこのイベントを実現させました。
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参加への経緯
多くのCurascopiumメンバーがカリフォルニア大学バークレー校の出身、あるいは在学中であり、その縁からバークレー市とサンフランシスコの両都市において幅広いネットワークを維持しています。長期に渡って情報交換を行なっており、今回のイベント開催に至るきっかけとなりました。
イベント内容
本イベントのメインとしては、視覚障がい者を主な対象とするゲームイベントであり、その一環として天文学ワークショップが行われました。参加者は9歳から60歳以上と幅広く、多様な背景を持つ方々が集まりました。ワークショップでは、太陽系の中の4つの天体―月、地球、火星、木星―に焦点を当て、それぞれの大きさと重さについて解説しました。具体的な比較は次の通りです:
- 大きさ比較 : 月 : 地球 : 火星 : 木星 = 1 : 4 : 2 : 45
- 重さ比較: 月 : 地球 : 火星 : 木星 = 1 : 80 : 8 : 24000
大きさの表現として、月、地球、火星は紙粘土を使用して、木星は大きな風船で表現しました。
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重さは紙粘土と油粘土、そして木星にはボーリング玉を用いましたが、理想的な重さを表現するには難しい部分があり、これは次回への課題として残りました。
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月と比べると24000倍の重さの木星を完璧に表現するのは難しく、実際には5分の1の重さになりました。月を1グラム設定したため、本来なら木星は24キロに設定する必要がありました。しかし私たちが用意できたボーリング玉は5キロで、口頭で参加者の皆さんに説明する必要がありました。
当日
当日は約30名の参加者が集まり、無事に宇宙のスケールと天体の性質についての理解を深めることができました。参加者からは、「楽しかった」という声が多数寄せられ、私たちもアメリカでの初イベントを充実して進行することができました。
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今後
今回のイベントで得た学びを活かし、今後もライトハウスとの連携を継続し、さらに多くのイベントを企画していく予定です。活動の進捗については、随時皆様に報告していきます。